来週の東京外国為替市場見通し=欧米の金融不安は一旦後退、米重要経済指標に関心

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2023/3/31 17:31

予想レンジ:1ドル=130円00銭-136円25銭

 27-31日のドル・円は上昇した。週初27日は、前週末に米当局が銀行へのさらなる支援策を検討していると報じられたほか、ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズが経営破綻したシリコンバレー銀行の買収で合意したと伝わる中、ドル・円は堅調に推移した。28日は手掛かり材料難で反落したが、29日は前日の決算発表で半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーが、メモリー市場は最悪期を通過したとし、需要の改善見通しを打ち出したことが好感される中、ドル・円は大幅に上昇した。30日は、翌日にはインフレ指標として重視されるPCE(個人消費支出)デフレーターの発表を控えていることもあり、様子見姿勢が強まった。週末31日は、日本株が堅調に推移するなどリスクオンの動きとなり、ドル・円は上昇した。

 欧米の金融不安は一旦後退しており、投資家心理は改善傾向にあるものの、引き続き警戒はしておきたい。米国では今後、重要経済指標の発表が相次ぐ。まずは3月31日の米2月PCE(個人消費支出)デフレーター、米2月個人所得および支出、3月シカゴ購買部協会景気指数、3月ミシガン大学消費者信頼感指数などが発表される。4月3日には、米3月ISM(供給管理協会)製造業景況指数、5日の米2月貿易統計、米3月ADP雇用統計、米2月貿易収支、米3月ISM非製造業景況指数、6日の米新規失業保険申請件数、7日の米3月雇用統計などの発表が控える。

 ドル・円の上値目メドは26週移動平均線が控える136円25銭となる。下値メドは130円ちょうど。

提供:ウエルスアドバイザー社

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