日経平均は41円高と反発、取引終了時間にかけ買い優勢に=27日後場

 27日後場の日経平均株価は、前日比41円21銭高の2万8457円68銭と反発して取引を終えた。朝方は、きのう26日の軟地合いから売りが先行した。売り一巡後は、時間外取引で米株価指数先物が上昇していることを支えに、下げ幅を縮小する動きをみせるなど、底堅く推移した。後場はやや買い優勢で取引を開始。徐々に下げ幅を縮小し、前日終値近辺でのもみ合いとなる時間帯が長かった。取引終了時間にかけ、買いが優勢となる展開から、午後2時50分には、同43円26銭高の2万8459円73銭を付けた。為替市場でドル・円相場は、1ドル=133円70銭前後と、足元ではもみ合い。東証プライムの出来高は11億9652万株、売買代金は3兆66億円で、3月31日(3兆7422億円)以来、1カ月ぶりに3兆円を超えた。騰落銘柄数は値上がり1037銘柄、値下がり712銘柄、変わらず86銘柄だった。

 市場では「あす28日には初の日銀金融政策決定会合に臨んだ植田総裁の会見や、現地5月2日からはFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されることもあり、様子見姿勢が強い状況が続きそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、22業種が上昇し、11業種が下落。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株が上昇。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も高い。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も堅調。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、三井金属<5706.T>、古河電工<5801.T>などの非鉄金属株もしっかり。一方、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が下げた。

 個別では、愛三工業<7283.T>、東海理化<6995.T>、山洋電気<6516.T>、野村マイクロ<6254.T>、ヨシムラFH<2884.T>などが上昇。半面、アドバンテスト<6857.T>、トーメンデバ<2737.T>、岡三<8609.T>、インフォコム<4348.T>、トランコム<9058.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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