<相場の読み筋>4月28日

2023/4/28 7:45

 27日の米国株式は、NYダウが前日比524.29ドル高の3万3826.16ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同287.887ポイント高の1万2142.238ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億1957万株、ナスダック市場が49億6921万株だった。前日26日の通常取引終了後にメタ(旧フェイスブック)が決算を発表。好調な決算が評価され、大幅高となったことから、ハイテク関連株に物色の矛先が向かった。米1-3月期GDP(国内総生産)速報値は、年率換算で前期比1.1%増で、市場予想平均の同1.9%増に届かなかったが、ハイテク株への買いがマイナス要因を吸収する格好となった。NYダウ採用銘柄では、キャタピラーを除く29銘柄が上昇。ベライゾン・コミュニケーションズやハネウェル、ウォルト・ディズニーなどが値上がり率の上位に入っている。

 28日の東京株式は反発後、もみ合いか。朝方は、現地27日の米国株式が大幅に上昇した動きを受け、買い優勢スタートとなろう。ただ、買い一巡後は、週末と月末が重なるうえ、日銀金融政策決定会合と取引時間終了後の植田和男総裁の記者会見を控えることもあり、模様眺めムードが広がる場面もありそう。決算発表の本格化で、好業績銘柄への個別株物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=133円台の後半(27日は133円78-79銭)、ユーロ・円が1ユーロ=147円台の半ば(同147円82-86銭)と小動き。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、富士通<6702.T>、ソニーG<6758.T>などが、27日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比270円高の2万8710円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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