【上海IPO】RFフロントエンドIC設計の広州慧智微電子が4日に公募開始、5430万株発行予定
上海証券取引所の科創板への上場を目指す、広州慧智微電子(688512/上海)が4日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。5430万株を発行予定で、公募価格は20.92元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2011年設立の民営企業で、21年に株式会社化した。スマートフォンやIoTなどの分野に用いられるRFフロントエンドIC(集積回路)およびモジュールの研究開発、設計、販売を主業務とする、ファブレス経営企業である。RFパワーアンプを主力とし、ローノイズアンプ、RFスイッチ、IPDフィルターなどの設計能力を持っており、2Gから5Gまでの電波に対応する。製品はサムスン、OPPO、vivo、Honorなどのブランドのスマートフォンに用いられており、モバイル端末のODMメーカーや無線通信モジュールメーカーの有力企業を顧客に持つ。
21年の世界の5Gスマートフォン出荷台数から推計した、スマートフォン向け5G通信用低ノイズパワーアンプモジュール・フィルター(L−PAMiF)の世界市場シェアは約2%、低ノイズフロントエンドモジュール(L−FEM)は1.40%。また、スマートフォン以外のデバイス(ウェアラブルデバイス、タブレット、パソコンなど)向けたの5G通信用L−PAMiF世界市場シェアは4%前後と推計される。
22年12月期の売上高は3億5668万元(前期比30.60%減)、純損益は3億491万元の赤字(同4.16%の赤字減)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が1億1551万〜1億2569万元(前年同期比10.21〜19.92%増)、親会社株主に帰属する純損益は6851万〜7833万元の赤字(前年同期比0.17〜12.69%の赤字減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)
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