<新興国eye>前週の上海総合指数、米利上げ一時停止観測を受け続伸=BRICs市況

新興国

2023/5/8 9:14

 前週(4-5日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数が週間ベースで続伸。5日は3334.5(4月28日終値比0.34%高)だった。

 週明け1日から3日までは「レイバーデー」の祝日で休場。取引が再開された4日は指数が上昇、3営業日続伸した。

 週前半は休場。

 週後半は、休み明け後、FRB(米連邦準備制度理事会)が金融政策決定会合で追加利上げを決めたものの、次回6月会合で利上げサイクルが一時停止になるとの観測が強まり、買いが優勢となった。銀行や保険が買われ、上げを主導。ただ、4月CAIXIN(財新)中国製造業PMI(購買担当者景気指数)が49.5と、前月の50.0を予想に反し、下回ったため、上値は重くなった。

 週末5日は反落。AI(人工知能)関連セクターが売られ、下げを主導した。ただ、4月CAIXIN(財新)中国サービス業PMIが56.4と、好不況の分かれ目となる50を4カ月連続で上回ったことが好感され、下げは限定的となった。

 今週(8-12日)の株式市場は台湾情勢やハイテク産業を巡る米中関係、世界経済の動向、海外の金融市場の動向、国内では景気対策、人民元相場、石炭や原油などのコモディティー相場も注目される。主な経済指標の発表予定は9日の4月貿易収支や11日の4月CPI(消費者物価指数)と4月WPI(卸売物価指数)など。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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