<相場の読み筋>5月9日

2023/5/9 7:45

 8日の米国株式は、NYダウが前週末比55.69ドル安の3万3618.69ドルと反落、ナスダック総合指数は同21.505ポイント高の1万2256.918ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億1661万株、ナスダック市場が41億3371万株だった。現地10日に米4月CPI(消費者物価指数)の発表を控え、様子見姿勢が広がるなか、積極的な売買は限られた。米規制当局による空売り規制の導入などが意識され、地方銀行株を買い戻す動きが続いた。ただ、NYダウ採用銘柄ではウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやスリーエム(3M)、アムジェンなどが下落し、同指数の重しとなった。

 9日の東京株式は、もみ合い商状か。きのう8日の日経平均株価は5日ぶりに反落し、終値ベースで心理的なフシ目の2万9000円を割り込んだ。早い段階で値戻しが達成できなかった場合には、戻りのポイントとして意識されそうで、2万9000円を意識した展開が見込まれる。一方、決算発表の本格化で、個別株への物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=135円トビ台(8日は135円02-04銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=148円台の半ば(同149円19-23銭)と円高方向に振れている。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、クボタ<6326.T>、ソニーG<6758.T>、東エレク<8035.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比100円高の2万9050円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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