日経平均は292円高と大幅反発、1年4カ月ぶり高値水準―東証プライム銘柄8割超が上昇=9日後場

 9日後場の日経平均株価は前日比292円94銭高の2万9242円82銭と大幅反発。2日に付けた年初来高値(終値2万9157円95銭)を更新し、22年1月5日(同2万9332円16銭)以来1年4カ月ぶりの高値水準となる。朝方は、買いが先行した。8日の米国株式市場でハイテク株が高く、円安歩調も支えとなった。日経平均は上げ幅を徐々に広げ、後場終盤には2万9262円36銭(前日比312円48銭高)まで上昇した。その後は、一服商状ながら、大引けにかけて高値圏で推移した。市場では、海外投資家の資金流入が指摘された。

 日経平均プラス寄与度では、アドバンテスト<6857.T>の32円強を筆頭に東エレク<8035.T>が28円強、トヨタ<7203.T>が10円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉄鋼、卸売、輸送用機器、保険など32業種が値上がりし、空運の1業種が値下がりした。東証プライム銘柄の81.6%が上昇した。

 東証プライムの出来高は13億4751万株、売買代金は3兆2746億円。騰落銘柄数は値上がり1497銘柄、値下がり288銘柄、変わらず49銘柄。

 業種別では、JFEHD<5411.T>、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、東鉄鋼<5445.T>などの鉄鋼株が上昇。住友商<8053.T>、三井物産<8031.T>、伊藤忠<8001.T>などの卸売株や、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も高い。第一生命HD<8750.T>、かんぽ生命<7181.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、中部電力<9502.T>、関西電力<9503.T>、東ガス<9531.T>などの電気・ガス株も堅調。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も値を上げ、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も買われた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株がさえない。

 個別では、世紀東急<1898.T>がストップ高となり、マクニカHD<3132.T>、LITALICO<7366.T>などが値上がり率上位。半面、邦チタ<5727.T>、飯野海<9119.T>、大阪チタ<5726.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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