<相場の読み筋>5月10日

2023/5/10 7:45

 9日の米国株式は、NYダウが前日比56.88ドル安の3万3561.81ドルと続落、ナスダック総合指数が同77.365ポイント安の1万2179.553ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億8215万株、ナスダック市場が39億3136万株だった。米政府の債務上限を巡り、与野党の意見が対立し、協議が難航するとの見方が強まり、売りが先行した。また、現地10日には米4月CPI(消費者物価指数)が発表されることもあり、積極的な売買は限られ、方向感に欠ける展開となった。NYダウ採用銘柄では、インテルやスリーエム(3M)、ナイキなどが、値下がり率の上位に入っている。

 10日の東京株式は、上値の重い展開か。日経平均株価はきのう9日に大幅反発した反動や、現地9日の米国株式が下落したことから、売りが優勢となりそう。また、12日の5月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値算出を控え、「SQ週の水曜日は荒れやすい」とのアノマリー(論理的に説明できない動き)もあり、注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=135円台の前半(9日は134円80-82銭)、ユーロ・円が1ユーロ=148円台の前半(同147円96銭-148円00銭)と円安方向に振れており、輸出関連銘柄には支えとなりそう。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ZHD<4689.T>、ローム<6963.T>、三住トラスト<8309.T>、などが、9日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比15円安の2万9225円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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