日経平均は4円高と小反発、動意に乏しいなか前日終値近辺でのもみ合い=11日後場

 11日後場の日経平均株価は、前日比4円54銭高の2万9126円72銭と小反発して取引を終えた。朝方は、きのう10日の弱い動きから売りが先行。一時プラスに転じる場面がみられたが、買いの勢いが続かず軟調に推移した。後場はやや買い優勢で取引を開始。底堅く推移したが、前日終値近辺でのもみ合いとなる時間帯が長く、後場の値幅は61円強に留まるなど、動意には乏しかった。為替市場でドル・円相場は、1ドル=134円20銭台と、足元ではもみ合い。東証プライムの出来高は13億148万株、売買代金は2兆9627億円。騰落銘柄数は値上がり740銘柄、値下がり1021銘柄、変わらず73銘柄だった。

 市場では「米国の債務上限問題で、米国債のデフォルト(債務不履行)は考えにくいが、先行きの不透明感から積極的に買いづらい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、12業種が上昇し、21業種が下落。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も高い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、ジャックス<8584.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も堅調。SBI<8473.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、パナソニック<6752.T>、ソニーG<6758.T>などの電気機器株もしっかり。一方、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株が下落した。

 個別では、OATアグリ<4979.T>、じげん<3679.T>、セグエ<3968.T>、ミツバ<7280.T>、ユナイテッドアローズ<7606.T>などが上昇。半面、セレス<3696.T>、アジアパイル<5288.T>、レアジョブ<6096.T>、藤コンポ<5121.T>、協和キリン<4151.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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