<相場の読み筋>5月15日

2023/5/15 7:45

 前週末12日の米国株式は、NYダウが前日比8.89ドル安の3万3300.62ドルと小幅に5日続落、ナスダック総合指数が同43.764ポイント安の1万2284.743ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億8169万株、ナスダック市場が41億4406万株だった。5月ミシガン大学消費者信頼感指数が57.7となり、市場予想平均の63.0を下回り、先行き景気に対する警戒感が台頭。また、米政府の債務上限を巡り、米バイデン大統領と野党・共和党マッカーシー下院議長の協議が次週に持ち越しとなり、不透明感が高まったことも重しとなった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ペイパルやテスラ、アドバンスド・マイクロ・デバイシズなどが下落した。

 15日の東京株式は、堅調な展開が続きそうだ。日経平均株価は前週末12日、終値ベースでの年初来高値を更新。前週末の米国株式は小幅に下落したが、前週末12日の強い地合いが継続するとみられ、好業績銘柄を中心にしっかりした動きが見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=135円台の半ば(前週末12日は134円85-87銭)と、円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=147円台の前半(同147円07-11銭)と小動き。対ドルでの円安も輸出関連銘柄への支えとなりそう。前週末12日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、クボタ<6326.T>、日立<6501.T>、TDK<6762.T>などが、同12日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同12日の大阪取引所清算値比155円高の2万9575円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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