【北京IPO】バッテリーテスト設備の武漢市藍電電子が公募開始、1070万株発行予定
北京証券取引所への上場を目指す、武漢市藍電電子(830779/北京)が5月19日に新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1070万株を発行予定で、公募価格は26.6元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2007年設立の民営企業で、13年に株式会社化した。バッテリーテスト設備の研究開発、製造、販売を主業務としている。ソフト・ハードウェアの組み合わせにより、充放電管理、各モードにおける充放電中の性能指標の記録と分析を通じて、充電可能バッテリーおよびその材料の性能テスト機能を実現する。主な顧客は大学、研究機関、バッテリーおよび材料メーカーの研究開発・品質検査部門で、清華大学、浙江大学、復旦大学、中国科学院物理研究所および化学研究所、寧徳時代、BYD、ガンフォンリチウムなどと取引がある。
22年12月期の売上構成は出力4ワット未満の微小出力設備が46.27%、4ワット以上2キロワット未満の小出力設備が43.15%、2キロワット以上の大出力設備が8.08%、部品などが2.50%となっている。また、売上の約60%は企業向け、約10%が大学・研究機関向け、約20%が貿易商向けだ。21年における中国国内の大学・研究機関向けのバッテリーテスト設備市場シェアは23%前後と高く、企業の研究開発・品質検査部門向けの市場シェアは2.21%である。
同社は研究開発力の高さ、アフターサービス能力の高さ、著名教育機関や大手企業の多くを顧客に持っていることなどを強みとする一方で、経営規模が小さいこと、技術人材・マネジメント人材が不足していることが課題。新規上場で調達する資金により、生産拠点と研究開発拠点の拡充を図る。
22年12月期の売上高は1億6701万元(前期比47.68%増)、純利益は7495万元(同57.10%増)。23年1〜3月期の売上高は2913万元(前年同期比64.06%増)、純利益は1464万元(同2.00倍)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)
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