【上海IPO】防空警戒レーダー製造の航天南湖電子信息技術、初値は公開価格を29.90%上回る27.5元

サーチナ

中国株

2023/5/19 9:18

 防空警戒レーダーメーカーの航天南湖電子信息技術(688552/上海)が5月18日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格21.17元に対して、初値は29.90%上回る27.50元。終値は同27.68%高の27.03元だった。

 同社は1989年に沙市市南湖機械総廠として設立。2015年に株式会社化して荊州南湖機械股フェンとなった後、17年に国有企業・中国航天科工傘下に入り、現社名となった。防空警戒レーダーおよびレーダー部品の研究開発、製造、販売、関連サービスを主業務とする。中国の防空警戒レーダー主要メーカーの一つであり、中国国内の軍関連期間および軍需工業グループ向けにさまざまなタイプの防空警戒レーダー製品を提供している。

 22年12月期の売上高は9億5300万元(前期比19.56%増)、純利益は1億5680万元(同20.14%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が4800万〜5300万元(前年同期比4.13〜4.56倍)、純損益は1750万〜2250万元の赤字(同18.29〜36.45%の赤字減)。

 新規上場に伴い調達予定の9億1000万元(約178億円)は、約53%の4億8600万元を生産スマート化改良プロジェクトに、約26%の2億3800万元を研究開発テスト拠点建設プロジェクトに、約20%の1億8600万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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