<相場の読み筋>5月23日

2023/5/23 7:45

 22日の米国株式は、NYダウが前週末比140.05ドル安の3万3286.58ドルと続落、ナスダック総合指数は同62.879ポイント高の1万2720.776ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億429万株、ナスダック市場が41億7563万株だった。米セントルイス連銀のブラード総裁は同日の講演で、FRB(米連邦準備制度理事会)は、年内に政策金利をさらに0.5%引き上げる可能性に言及。また、米連邦政府の債務上限問題を巡り、バイデン大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長の会談が現地東部時間の夕方から行われることもあり、様子見ムードが広がるなか、NYダウは軟調に推移した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやペイパル、アルファベット(グーグルの持ち株会社)などが買われた。

 23日の東京株式は、強い動きが継続か。現地22日の米国株式は、NYダウが続落した一方、ナスダック総合指数が反発するなど、まちまちだった。足元では米国株式と連動しない場面も多く、外国人投資家が主導する展開が続きそう。ただ、米国の債務上限問題でバイデン大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長の会談内容を確認したいとして、模様眺めムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=138円台の半ば(22日は137円83-85銭)、ユーロ・円が1ユーロ=149円台の後半(同148円93-97銭)と円安に振れている。22日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、TDK<6762.T>、キーエンス<6861.T>などが、22日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日の大阪取引所清算値比185円高の3万1215円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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