【上海IPO】半導体検査測定設備の深セン中科飛測科技、初値は公開価格の2.80倍となる66元

中国株

2023/5/23 9:07

 半導体検査測定設備メーカーの深セン中科飛測科技(688361/上海)が5月19日、深セン証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格23.60元に対し、初値は2.80倍の66.00元だった。終値は同2.90倍の68.35元だった。

 同社は2014年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。ハイエンド半導体の品質制御設備メーカーで、パターンなしウエハー欠陥検査設備、パターンありウエハー欠陥検査設備、三次元測定設備、薄膜厚み測定設備などの研究開発、生産、販売を主業務としており、中芯国際、長江メモリ、士蘭集科、長電科技、華天科技、通富微電など中国国内の主要ICメーカーを顧客とする。20年における同社の中国の半導体検査・測定設備市場シェアは1.74%で、海外メーカーが圧倒的なシェアを確保する状況の中、年々シェアを拡大しつつある。

 22年12月期の売上高は5億923万元(前期比41.24%増)、純利益は1174万元(同78.02%減)。

 新規上場に伴い調達予定の10億元(約197億円)は、約31%の3億800万元をハイエンド半導体品質コントロール設備産業化プロジェクトに、約14%の1億4200万元を研究開発センターアップグレードプロジェクトに、約55%の5億5000万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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