【北京IPO】テトラヒドロフランなど製造の河北美邦工程科技、初値は公開価格と同値の10.74元

サーチナ

中国株

2023/5/26 10:09

 化学工業メーカーの河北美邦工程科技(832471/北京)が5月25日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格10.74元に対し、初値は同値の10.74元だった。終値は4.56%安の10.25元だった。

 同社は2005年設立の民営企業で、14年に株式会社化した。化学工業新材料、バイオ健康分野のグリーン製造技術開発をベースとしたソリューションプランの提供、およびテトラヒドロフラン、トルエン酸化反応関連製品などの開発、生産、販売を主業務とする。1,4−ブタンジオール(BDO)の副産物であるLBDOから抽出するテトラヒドロフランの中国国内市場シェアは24.39%で、国内最大規模。また、21年におけるベンジルアルコールの中国市場シェアは生産量ベースで約9%の業界3位、ベンズアルデヒドは約21.7%の業界2位となっている。

 22年12月期の売上高は5億6445万元(前期比5.11%増)、純利益は9553万元(同40.05%減)。23年1〜3月期の売上高は9230万元(前年同期比37.88%減)、純損益は223万元の赤字(前年同時期は203万元の黒字)。

 新規上場に伴い調達予定の5億元(約99億円)は、年産3万トンのテトラヒドロフラン、年産1000トンのイオン液体触媒の生産ラインプロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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