日経平均は115円高と続伸、午後は利益確定売りに伸び悩む―TOPIXは4日続落=26日後場

26日後場の日経平均株価は前日比115円18銭高の3万916円31銭と続伸。朝方は、25日の米国株式市場でハイテク株中心に上昇した流れを受け、半導体関連株などに買いが先行した。一時1ドル=140円台前半への円安・ドル高も支えとなり、日経平均は前引けに3万1101円60銭(前日比300円47銭高)まで上伸した。午後は、短期的な過熱感が意識され、利益確定売りに伸び悩み、大引けにかけて3万900円近辺に押し戻された。
日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の84円強を筆頭にアドバンテスト<6857.T>が43円強、ソフバンG<9984.T>が11円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、空運、陸運、精密など8業種が値上がりし、鉱業、石油石炭製品、証券商品先物など25業種が値下がりした。東証プライム銘柄の74.7%が下落し、TOPIX(東証株価指数)の4日続落(前日比0.31ポイント安の2145.84ポイント)につながった。
東証プライムの出来高は12億1944万株、売買代金は3兆4058億円。騰落銘柄数は値上がり419銘柄、値下がり1371銘柄、変わらず45銘柄。
市場からは「国内投資家は利益確定売りに動いているが、海外勢は短期マネー中心に買いが継続している。高値警戒感を指摘する向きもあるが、乗り遅れた投資家の方が多いのではないか」(外資系証券)との声が聞かれた。
業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、JR東海<9022.T>、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株が堅調。HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株や、TDK<6762.T>、ソニーG<6758.T>、スクリン<7735.T>、太陽誘電<6976.T>などの電機株も買われた。丸紅<8002.T>、三菱商<8058.T>、伊藤忠<8001.T>などの卸売株や、任天堂<7974.T>、凸版<7911.T>、ヤマハ<7951.T>などのその他製品株も高く、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株も引き締まった。
半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が軟調。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株も安く、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、中山鋼<5408.T>などの鉄鋼株も売られた。
個別では、エンプラス<6961.T>がストップ高となり、芝浦<6590.T>、東エレデバ<2760.T>などが値上がり率上位。半面、ブレインパッド<3655.T>、ユーザーL<3984.T>、コプロHD<7059.T>などが値下がり率上位。
(写真:123RF)
提供:ウエルスアドバイザー社
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