日経平均は440円安と5日ぶり大幅反落、午後は一段安、東証プライム銘柄の85%強が下落=31日後場

 31日後場の日経平均株価は前日比440円28銭安の3万887円88銭と5営業日ぶりに大幅反落。朝方は、きのう日経平均が4営業日続伸し、連日でバブル経済崩壊後の高値を更新した反動から、利益確定売りが先行し、いったん3万1000円を割り込んだ。その後持ち直す場面もあったが、午前に発表された中国5月製造業・非製造業PMI(購買担当者景気指数)がともに市場予想を下回ったことを受け、再び軟化。後場は一段安となり、一時3万785円98銭(前日比542円18銭安)まで下押した。その後は下げ渋ったが、戻りは限定された。

 日経平均マイナス寄与度では、ファストリテ<9983.T>の64円強を筆頭に東エレク<8035.T>が40円強、信越化<4063.T>が16円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、卸売、鉄鋼、鉱業、石油石炭製品など31業種が値下がりし、保険、空運の2業種が値上がりした。東証プライム銘柄の85.6%が下落した。

 代表的な株価指標であるMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)の定期入れ替えに伴い、東証プライムの出来高は25億8648万株、売買代金は6兆9552億円とともに膨らんだ。騰落銘柄数は値上がり230銘柄、値下がり1571銘柄、変わらず34銘柄。

 業種別では、丸紅<8002.T>、伊藤忠<8001.T>、三井物産<8031.T>、住友商<8053.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も安い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株も軟調。DOWA<5714.T>、住友電工<5802.T>、東邦鉛<5707.T>などの非鉄金属株や、日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ・紙株もさえない。ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>、SMC<6273.T>などの機械株も売られた。

 半面、保険株では、東京海上<8766.T>が高く、MS&AD<8725.T>もしっかり。空運株では、ANA<9202.T>が引き締まった。

 個別では、セグエ<3968.T>、サンケン<6707.T>、エムアップH<3661.T>などが値下がり率上位。半面、アステリア<3853.T>、日野自<7205.T>、ADワークス<2982.T>などが値上がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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