阿里巴巴影業、23年3月期通期決算は投資損失が膨らみ赤字転落

サーチナ

中国株

2023/6/2 9:05

 アリババグループで映画関連事業を手掛ける阿里巴巴影業<アリババ・ピクチャーズ>(01060/香港)が5月31日、2023年3月期通期の決算を発表し、赤字に転落したことを明らかにした。

 23年3月期通期の売上高は35億2035万人民元で、前期の36億5217万元から3.60%減少した。事業別では、中国内外の映画・ドラマなど娯楽コンテンツの投資・制作が17億9301万元(前期比12.25%減)、チケット販売デジタルプラットフォームなどのIT事業が12億5725万元(同0.24%減)、知的財産権(IP)派生ビジネスが5億4351万元(同23.46%増)となっている。

 新型コロナ禍による影響と消費市場の冷え込みにより映画・ドラマのコンテンツ収入が減少した一方で、IPコンテンツの発掘と商品化を積極的に進めたことでIP派生ビジネス事業が好調だった。

 当期純損益は2億7890万元の赤字で、前期の1億2890万元の黒字から赤字に転落した。会社株主に帰属する純損益も2億9113万元の赤字で、前期から赤字転落している。これは、前期に3億2058万元の利益を計上していた非上場株式投資の公正価値変動による損益が当期は2億3931万元の損失となったことなどによるもので、同社は投資損失などを除いたEBITAは2億9500万元の黒字だったとしている。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ