【深センIPO】ディスプレイ用薄膜製造の江蘇翔騰新材料、初値は公開価格を55.96%上回る45.12元

サーチナ

中国株

2023/6/2 9:14

 ディスプレイ用光学薄膜などを製造する江蘇翔騰新材料(001373/深セン)が6月1日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格28.93元に対し、初値は55.96%高い45.12元だった。終値は同59.18%高の46.05元だった。

 同社は2012年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。ディスプレイ用偏光薄膜、光学薄膜および導電・緩衝・絶縁など各種機能を持つ接着材料の研究開発、製造、販売を主業務とする。製品は液晶テレビ、ディスプレイ、ノートパソコン、タブレット型パソコン、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、車載ディスプレイ、電光掲示板などに用いる。SDP、中電熊猫、明基友達、HKC、京東方などの大手メーカーと提携関係を築いており、LG、小米、シャープ、デル、HP、マイクロソフト、ASUS、スカイワース、サムスン、ファーウェイ、BenQなどの最終製品に利用されている。

 22年12月期の売上高は8億385万元(前期比37.83%減)、純利益は7431万元(同19.47%減)。23年1〜3月期の売上高は1億4537万元(前年同期比50.11%減)、純利益は1210万元(同42.48%減)。

 新規上場に伴い調達予定の5億176万元(約99億円)は、約60%の3億68万元を光電薄膜部品生産プロジェクトに、約25%の1億2608万元を研究開発センター建設プロジェクトに、約15%の7500万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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