動画プラットフォーム・ビリビリ、23年1〜3月期は赤字が大幅減

サーチナ

中国株

2023/6/2 9:23

 中国の動画プラットフォーム企業、ビリビリ(09626/香港)が6月1日、2023年1〜3月期(第1四半期)の業績を発表した。前年同期比で売上が微増となった一方で、赤字が大幅に減少した。

 23年1〜3月期の売上高は50億6961万人民元で、前年同時期に50億5409万元から0.31%増加した。事業別ではモバイルゲームが11億3161万元(前年同期比16.66%減)、動画配信などの付加価値サービスが21億5622万元(同5.07%増)、広告サービスが12億7180万元(同22.20%増)、知的財産権(IP)派生品その他が5億996万元(同22.20%増)となっている。

 付加価値サービスでは、ライブサービスの有料ユーザー数が増加して売上が増加した。また、広告事業では製品の最適化や効率の向上が収益増を後押しした。一方、モバイルゲームでは新しいゲームのリリースが少なかったことが響き、IP派生品はアニメ、漫画、ゲーム関連商品の売上が減少した。当期における1日あたりのアクティブユーザー数は93万7000人で、前年同時期より18%増加した。

 また、売上高が減少した一方で、売上総利益は11億3932万元で前年同時期から36.75%の大幅な増加となり収益性が改善。売上に対するコストが減少したほか、サーバーやネットワーク通信コストの低下が主な要因となっている。さらに、上場株式投資の公正価値変動益などによるその他利益を7億7674万元計上した(前年同時期は2億6356万元の損失)。当期純損益は6億2964万元の赤字で、前年同時期の22億8413万元から赤字額が72.43%減少した。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ