(再送)日経平均は236円高と大幅続伸、海外投資家の資金流入観測―終値でのバブル後高値を上回る=2日前場

 2日前場の日経平均株価は前日比236円92銭高の3万1384円93銭と大幅続伸。終値ベースで5月30日に付けたバブル経済崩壊後の高値3万1328円16銭を上回る。朝方は、1日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、買いが先行した。海外投資家の資金流入が観測されるとともに、日経平均は上げ幅を広げ、一時3万1424円15銭(前日比276円14銭高)まで上伸した。高値警戒感もあって、いったん伸び悩だが、下値は限定され、前引けにかけては3万1400円近辺で推移した。

 日経平均プラス寄与度では、ソフバンG<9984.T>の62円強を筆頭にダイキン<6367.T>が24円強、リクルートH<6098.T>が13円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、パルプ・紙、保険、サービス、不動産など31業種が値上がりし、空運、海運の2業種が値下がりした。東証プライム銘柄の86.3%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億1723万株、売買代金は1兆6893億円。騰落銘柄数は値上がり1585銘柄、値下がり205銘柄、変わらず45銘柄。

 市場からは「相変わらず、外国人買いが根強いが、この動きは当面続くとみた方がよいだろう。海外勢は、日本が物価高、給料上昇のサイクルに入り、景気が好転する流れを見据えているとみられる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、大王紙<3880.T>、日本紙<3863.T>、三菱紙<3864.T>などのパルプ・紙株が堅調。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も高い。エムスリー<2413.T>、電通グループ<4324.T>、日本郵政<6178.T>などのサービス株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株も買われた。ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>、クボタ<6326.T>などの機械株や、任天堂<7974.T>、大日印<7912.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も値を上げた。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も引き締まった。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株がさえない。

 個別では、メンバーズ<2130.T>、アセンテック<3565.T>、日東紡<3110.T>などが値上がり率上位。半面、KeePer<6036.T>、アステリア<3853.T>、ハブ<3030.T>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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