<相場の読み筋>6月6日

2023/6/6 7:45

 5日の米国株式は、3日ぶりに反落した。NYダウが前週末比199.90ドル安の3万3562.86ドル、ナスダック総合指数が同11.337ポイント安の1万3229.429ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億4778万株、ナスダック市場が41億5685万株だった。前週末2日に、米国債のデフォルト(債務不履行)が回避される見通しとなり大幅高を演じた反動で、利益確定売りに押される展開となった。また、米5月ISM(サプライマネジメント協会)非製造業景況指数が50.3となり、市場予想平均の52.2を下回ったことも嫌気された。NYダウ採用銘柄では、インテルやスリーエム(3M)、ナイキなどが値下がり率の上位に入っている。

 6日の東京株式は反落後、落ち着きどころを探る展開か。日経平均株価はきのう5日、今年に入って最大の上げ幅(693円21銭)となった。大幅に3日続伸した反動や、現地5日の欧米株式が下落したこともあり、短期的な利益を確定する売りが先行するとみられる。ただ、足元での急ピッチな上昇で、買い遅れていた投資家による押し目拾いの動きも見込まれ、底堅く推移しそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=139円台の半ば(5日は140円40-42銭)、ユーロ・円が1ユーロ=149円台の半ば(同150円08-12銭)と、円高方向に振れており、輸出関連銘柄には重しとなりそう。5日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、日立<6501.T>、任天堂<7974.T>などが、5日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、5日の大阪取引所清算値比140円安の3万2100円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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