【深センIPO】製造・金融企業向けソフトウェア開発の上海威士頓信息技術が9日に公募開始、2200万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/6/9 10:40

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、上海威士頓信息技術(301315/深セン)が6月9日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2200万株発行予定で、公募価格は32.29元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2001年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。ソフトウェアの開発、運営メンテナンスサービス、システムインテグレーション、ソフトウェア製品販売・サービスを主業務としている。主に製造運営管理システム、企業リソース管理システム、IT総合運営管理プラットフォーム、データ管理システムの開発を手掛けており、上煙集団、湖北中煙、江蘇中煙などの大手たばこメーカー、交通銀行、浦東開発銀行、太平洋保険などの金融・保険企業を顧客に持つ。

 22年12月期の売上構成は、ソフトウェア開発が34.22%、システムインテグレーションが25.47%、運営・メンテナンスサービスが22.08%、ソフトウェア製品販売・サービスが18.23%となっている。地域別では、80%以上が華東地域となっている。大手の国有・中央企業を数多く顧客に持つこと、20年以上の経験で培った高い技術力と信頼性の高い製品、経験と知識が豊富な技術人材を揃えていることなどを強みとする一方で、上海、江蘇、湖北、広東の各省市に売上が偏り、全国展開ができていないこと、たばこと金融以外の分野で市場を確保できていないことなどがボトルネックとなっている。

 22年12月期の売上高は3億713万元(前期比11.51%増)、純利益は6151万元(同1.62%減)。23年1〜3月期の売上高は7155万元(前年同期比13.87%増)、純利益は885万元(同94.63%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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