米5月住宅着工件数、前月比5.5%減の127.7万件―市場予想下回る

経済

2024/6/21 9:44

<チェック・ポイント>

●一戸建て着工件数、前月比5.2%減―アパートは同10.3%減

●一戸建て許可件数、前月比は2.9%減―アパートは同6.1%減

●市場、住宅ローン金利高が需要を引き続き抑制と判断

 米商務省が20日に発表した5月の住宅着工件数(季節調整値)は、年率換算で前月比5.5%減の127万7000件と、前月(4月)の同4.1%増(改定前は同5.7%増)から減少に転じ、20年6月の水準(125万4000件)以来、3年9カ月ぶりの低水準となった。市場予想の平均値である137万件も大幅に下回った。

 前年比は19.3%減となり、3カ月連続の前年水準割れとなった。前月の1.2%減から減少幅が急拡大した。

 着工件数の内訳は、主力の一戸建てが前月比5.2%減(前年比1.7%減)の98万2000件と、前月の同0.5%減(改定前は0.4%減)に続き、3カ月連続で減少。23年10月(97万5000件)以来、7カ月ぶりの低水準となり、100万件の大台も割った。また、月毎に変動が激しいアパート(5世帯以上)も同10.3%減(同51.7%減)の27万8000件と、3月(25万1000件)以来の低水準となった。

 市場では着工件数が予想以上に減少したのは住宅ローン金利が依然、高水準にあることや、建築業者の資金調達コスト上昇のため、建築業者が新規プロジェクトの着工を引き続き抑制したためと見ている。

 先行指標である建築許可件数は前月比3.8%減の138万6000件と、前月の同3.0%減(改定前も3%減)に続き、3カ月連続で減少、20年6月(133万8000件)以来3年11カ月ぶりの低水準となった。市場予想(145万5000件)も大幅に下回った。これにより、市場では今後、着工件数が制限される可能性があると見ている。

 建築許可件数の内訳は、主力の一戸建てが前月比2.9%減の94万9000件と、4カ月連続で減少、依然、23年6月(94万6000件)以来11カ月ぶりの低水準。アパート(5世帯以上)も同6.1%減の38万2000件となった。前年比は一戸建てが3.4%増だったが、アパートは31.4%減と、依然、大幅に前年水準を下回っている。全体の前年比は9.5%減だった。

 一戸建てのバックログ(受注残)は前月比0.7%減の14万件(前年比2.9%増)と、5カ月連続で14万件台を維持。アパートは同1.6%増(同7.9%減)の12万9000件となり、この結果、全体では同0.7%増(同1.8%減)の27万5000件となった。

 建築許可が下りたあとの建築中件数は一戸建てが前月比0.6%減の67万9000件と、2カ月連続で減少。アパート(5世帯以上)は同1.5%減の89万8000件と、7カ月連続で減少した。全体では同1.1%減(前年比5.9%減)の159万3000件だった。市場では一戸建ての建築中の件数が減少したものの、依然、約68万件の高水準となっているため、建築許可件数が抑えられたと見ている。

 4-5月の建築中件数(月平均160万2000件)が1-3月期の月平均(165万5000件)を下回ったことから、7月25日発表予定の4-6月期GDP(国内総生産)速報値の住宅投資部門を押し下げる可能性がある。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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