テンポイノベーション原康雄社長、特別対談で次の飛躍に向け見通しを語る(2)

株式

2024/7/10 11:41

(1)からつづく

 10日、株式新聞公式YouTubeチャンネルにて、「エミン・ユルマズが語る!国内株式市場の現状と今後&15期連続増収の注目企業!テンポイノベーションを独自に深掘り」と題し、二部構成の特別対談が公開された。

 第一部でエコノミストのエミン・ユルマズ氏が日本株市場の現状と今後の見通しについて解説し、第二部では15期連続増収を達成している東証プライム市場上場のテンポイノベーション<3484.T>の原康雄社長に、エミン氏と株式新聞の鈴木編集長がインタビューをおこない、事業の特徴や増収を続けている秘訣などを深掘りした。

<第二部>

 テンポイノベは東京を中心に首都圏の飲食店向け居抜き物件に特化し、不動産オーナーから賃借した物件を店舗出店者に転貸する店舗転貸借事業が主力。強固なストック型ビジネスモデルを確立していることから、コロナ禍やウクライナ情勢の緊迫化など、外部環境の変化があっても影響は限定的で、24年3月期に15期連続の増収を達成。今後も着実な成長に手応えを強めている。

 同社は不動産会社だが、一般的な不動産会社が行う仲介業や管理業は行わず、店舗の転貸事業に特化している。なおかつほとんどが東京の都心で、顧客の9割が飲食企業で、創業20年で転貸件数は約2500件。日本で約2000店を出店するスターバックスを上回っている。収益源は、主にビルオーナーから物件を借りて転貸する際の家賃差益である。毎年例えば200件、300件、新規で契約すると、それが積み上がっていくという強固なストックビジネスで成長性と安定性に長けている。

 飲食企業のメリットとすれば、店舗物件、特に情報が簡単には入ってこない一希少な階路面店の物件でも、テンポイノベが日々営業を行うことによって、情報を取得するため、リアルタイムに店を出したい人に提供できる。不動産会社からすると、テンポイノベは借り主として安心安全に物件を借りて貸すため、ビルオーナーに物理的、経済的、精神的な安心安全を提供できるという、オールウィンが成り立つようなビジネスモデルとなっている。

 24年3月期に15期連続増収ながら減益となった理由については、コロナ禍も増収増益を達成できたが、今後さらに伸ばすための先行投資ということで販売管理費が上昇したという。営業部隊も約50名を採用し、DX(デジタルトランスフォーメーション)化、システム化、デジタル化も進めていくため、今期まで利益部分が調整することに理解を求めた。

 24年10月1日付けでテンポイノベーションホールディングスに移行することに関しては、創業から20年間、店舗転貸借事業を突き詰める中で、家賃保証事業、不動産売買事業といった年間億単位の利益が見込める事業が生まれており、アクセルを踏み込むため事業会社とホールディングスに分けることにした。その背景にはこの20年間で、野球でいえばエースや4番が増えてきているため、チームをたくさん作るため分社化を選択しており、これまで以上にグループを成長させるための1つの方法と考えているという。

 当面の目標については、転貸件数を2500件から5500件に増やすこと。5500件は全体のシェアの5%ぐらいになる。また、売上高は30年度までにグループ売上500億円は達成したいとし、そのために現在50名程度の営業部門を倍の100名に増やす方針。年間24-25名、月に2人程度をコンスタントに採用すれば、2年経てば100名となる。これまでの月40-50件の契約を月80件に倍増させれば年間1000件になる。5500件も近い未来には達成できるし、その後は1万件も見えてくるとしている。

 エミン氏は、ストックビジネスは、初期段階で少しコストはかかるが、一度回転し始めると面白いとコメントした。

提供:ウエルスアドバイザー社

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