来週の日本株の読み筋=上昇タームに入る場面もありそう

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2022/9/22 16:30

 来週の東京株式市場は、上昇タームに入る場面も。現地21日のFOMC(米連邦公開市場委員会)は、事前の予想通りに3会合連続での0.75ポイントの利上げを決定。日銀の金融政策決定会合では緩和策の継続が打ち出され、日米の金利差拡大の構造が再認識された格好となった。ロシアの動き次第ではあるが、イベント通過により日経平均株価は上値を試す場面も想定される。ただ、ウクライナの東部などで劣勢に立たされるロシアのプーチン大統領の言動には注意したい。

 スケジュールでは、27日に7月の銃撃事件で死去した安倍元首相の国葬が予定され、28日には日銀金融政策決定会合(7月開催分)の議事要旨が公表される。30日には8月の有効求人倍率や鉱工業生産などが出る。海外では26日にドイツ9月Ifo景況感指数、27日に米9月消費者信頼感指数など、30日に中国の9月PMI(購買担当者指数)が発表される予定。

 22日の日経平均株価は、前日比159円30銭安の2万7153円83銭と続落した。朝方には、一時2万7000円を割り込む場面がみられた。ただ、日銀は金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)について、従来通りの政策を維持することを発表。政策変更への警戒感が後退し、後場には下げ幅を縮小する格好で取引を終えている。市場では「米景気の影響を受けにくい銘柄群に物色の矛先が向かいそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

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