日経平均は140円高と4日ぶり反発、引けにかけ上値重い、午後は手掛かり材料難で手控え=27日後場

 27日後場の日経平均株価は前日比140円32銭高の2万6571円87銭と4営業日ぶりに反発。朝方は、きのう大幅に3営業日続落した反動で自律反発狙いの買いが先行した。26日の米国株式は続落したものの、日本時間27日の時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、前場中盤には2万6680円20銭(前日比248円65銭高)まで上昇した。ただ、買いは続かず、一巡後は引けにかけて上値が重くなった。午後は、手掛かり材料難で手控え気分となった。

 東証プライムの出来高は11億4557万株、売買代金は2兆6736億円。騰落銘柄数は値上がり1093銘柄、値下がり636銘柄、変わらず108銘柄。

 市場からは「相場は反転したが、戻りは弱い。時間外で米株先物が値を上げているが、これで米国株が下げ止まったかは分からない。上を買う材料が見当たらず、基本的に押し目買い・戻り売りのパターンだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、任天堂<7974.T>、凸版<7911.T>などのその他製品株が堅調。ヤクルト<2267.T>、サントリBF<2587.T>、日清食HD<2897.T>などの食料品株や、リクルートHD<6098.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も高い。住友鉱<5713.T>、大阪チタ<5726.T>、邦チタ<5727.T>などの非鉄金属株や、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株も引き締まった。マツキヨココ<3088.T>、イオン<8267.T>、ニトリHD<9843.T>などの小売株も値を上げ、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も買われた。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が軟調。INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株も安く、東急不HD<3289.T>、東建物<8804.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も売られた。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株もさえない。

 個別では、ハピネット<7552.T>、シンクロF<3963.T>、シルバーライフ<9262.T>、gumi<3903.T>などの上げが目立った。半面、アイスタイル<3660.T>、シモジマ<7482.T>、ニイタカ<4465.T>、大阪ソーダ<4046.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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