<相場の読み筋>9月29日

2022/9/29 7:45

 28日の米国株式は、NYダウが前日比548.75ドル高の2万9683.74ドルと7日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同222.132ポイント高の1万1051.636ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億4179万株、ナスダック市場が44億712万株だった。英イングランド銀行(中央銀行)は現地28日、英国債の金利が急上昇(価格は下落)したことを受け、10月14日まで英長期国債を購入すると発表。英金利が急低下し、米10年物国債の利回りも一時3.6%台まで低下(価格は上昇)した。金利低下から株式に対する割高感が後退し、幅広い銘柄が買われた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ネットフリックスやペイパル、メタ(旧フェイスブック)などが上昇した。

 29日の東京株式は反発後、もみ合いとなりそう。日経平均株価はきのう28日、一時、心理的なフシ目の2万6000円を割り込む場面もみられたが、下げ渋る動きをみせていたことや、現地28日の米国株式が上昇した動きを受け、買い先行スタートとなろう。9月配当落ち分は推定で220円超とみられ、即日に埋めることが期待されるが、手がかり材料に欠けることから、買い一巡後は、模様眺めムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の前半(28日は144円55-58銭)と円高方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=140円台の前半(同138円45-49銭)と円安に振れている。

 28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、TDK<6762.T>、アドバンテスト<6857.T>、オリンパス<7733.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比560円高の2万6480円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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