<相場の読み筋>9月30日

2022/9/30 7:45

 29日の米国株式は、NYダウが前日比458.13ドル安の2万9225.61ドルと反落、ナスダック総合指数が同314.130ポイント安の1万737.506ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億1761万株、ナスダック市場が42億8324万株だった。きのう28日は、米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)したことから株式を買い戻す動きが強まったが、一転して軟調に推移。週間の新規失業保険申請件数が19万3000件と、市場予想平均21万5000件よりも少なかった。堅調な労働市場の動きを受け、賃金上昇によるインフレを警戒する格好となった。NYダウ採用銘柄では、ボーイングやウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、アップルなどが、値下がり率の上位に入っている。

 30日の東京株式は反落後、弱含みの展開か。日経平均株価はきのう29日に反発したものの、上値の重い展開だったことや、現地29日の欧米株式が下落したことから、売り優勢スタートとなりそう。週末、月末、半期末が重なることから、見送りムードが強まる可能性もある。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の前半(29日は144円67-68銭)とやや円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の後半(同139円67-71銭)と円安に傾いている。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、楽天グループ<4755.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、29日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比165円安の2万6175円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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