<特集>下期に突入、期待の銘柄は?(3)=タビオ―防寒で靴下・タイツ需要に期待も

株式

2022/9/30 17:16

 タビオ<2668.T>に狙い目がある。靴下の企画販売大手で、取り扱い商品が防寒という機能を持つ靴下のため、年度後半戦(9月-翌年2月)が稼ぎ時に当たる。気象庁によると、今年の冬は寒いとされ、電気・ガス料金の値上げにより生活防衛意識が高まりやすいなか、特に足元が冷える冬場は防寒グッズとして靴下・タイツの需要拡大が期待される。

 むろん、業績動向は回復傾向にある。23年2月期第1四半期(22年3-5月)の連結決算では黒字転換を果たし、通期業績予想は売上高156億8700万円(前期比14.7%増)、営業利益4億円(同3.3倍)と収益復調を見込む。新型コロナウイルス感染拡大の影響による行動制限がなくなり、店舗販売を後押する。下期はタイツなど利幅厚い防寒商品が動き、自社EC(電子商取引)サイトでの販売強化も注目される。

 流動性に乏しい点はネックながら、株価は今年に入り、1月11日の年初来高値1094円を上限とし、2月25日の年初来安値990円を下限とするボックス相場を形成中で、踏み込み1つで往来圏離脱となる。200日移動平均線が下値支持線に変わり、収れんする25日・75日の両移動平均線に絡んでいる。さらに日足一目均衡表上の「雲」上限近辺でもみ合いが続いており、きっかけ次第でテクニカル好転の流れになろう。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ