<相場の読み筋>10月4日

2022/10/4 7:45

 3日の米国株式は、3日ぶりに反発した。NYダウが前週末比765.38ドル高の2万9490.89ドル、ナスダック総合指数が同239.816ポイント高の1万815.435ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億8680万株、ナスダック市場が42億9116万株だった。前週末に上昇した米10年物国債の利回りが3.6%台に低下(価格は上昇)。前週末にかけて株価が続落していた反動もあり、買い戻す動きが強まった。米ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況指数が50.9と、市場予想平均の52.2に届かず、景気減速によるインフレ率の低下を見込む動きもみられたようだ。NYダウは一時920ドルを超える上昇をみせる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アプライド・マテリアルズやインテル、アドバンスド・マイクロ・デバイシズなどが買われた。

 4日の東京株式は、続伸後も堅調な展開か。日経平均株価はきのう3日、朝方は売りが先行したものの、大幅反発して取引を終えた。強い地合いが継続するとみられるなか、現地3日の欧米株式が上昇したこともあり、買い先行のスタートとなろう。手がかり材料には欠けるものの、短期的な戻りを狙った動きが強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の半ば(3日は145円02-04銭)、ユーロ・円が1ユーロ=142円台の前半(同142円28-32銭)と、円高方向に振れている。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、TDK<6762.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、3日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所清算値比365円高の2万6595円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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