日経平均は776円高と大幅続伸、2万7000円に迫る、米株先物の一段高も支援=4日後場

 4日後場の日経平均株価は前日比776円42銭高の2万6992円21銭と大幅続伸。朝方は、米長期金利の低下を背景に3日の米国株式が3営業日ぶりに急反発した流れを受け、買い優勢で始まった。時間外取引の米株価指数先物の一段高も支援し、上げ幅拡大の流れとなり、大引け近くには2万6994円44銭(前日比778円65銭高)まで上伸し、2万7000円に迫った。東証業種別株価指数は全33業種が値を上げ、東証プライム銘柄の96.7%が上昇した。

 東証プライムの出来高は13億7866万株、売買代金は3兆2293億円。騰落銘柄数は値上がり1777銘柄、値下がり52銘柄、変わらず7銘柄。

 市場からは「米株先物高をにらみ今晩の米国株高を先取りする動きもあろうが、直近売られた反動で買い戻しが進んでいる。大雑把に言えば、日経平均2万7000円台前半の水準からは戻り売りが出やすいとみられ、ここから上は売買が交錯する可能性がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、伊藤忠<8001.T>、丸紅<8002.T>、住友商<8053.T>などの卸売株が上昇。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も高い。HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株や、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、NTT<9432.T>などの情報通信株も買われた。7&iHD<3382.T>、ニトリHD<9843.T>、三越伊勢丹<3099.T>などの小売株や、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も堅調。

 個別では、クスリアオキ<3549.T>がストップ高となり、円谷FH<2767.T>、レアジョブ<6096.T>、メルカリ<4385.T>などの上げも目立った。半面、ネクステージ<3186.T>、ダイセキS<1712.T>、IDOM<7599.T>、オープンドア<3926.T>などの下げが目立った。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ