貴州省の石炭大手・恒鼎実業国際発展、22年1〜6月期は旺盛な原料炭需要で大幅な増収増益

サーチナ

中国株

2022/10/5 9:06

 中国南西部での石炭生産および販売を手掛ける恒鼎実業国際発展(01393/香港)が9月30日、2022年1〜6月期の中間決算を発表した。売上高が前年同期の約2倍に増加し、純利益も約60%増加した。

 同社は2000年設立で、貴州省や四川省攀枝花市で採掘、精錬した原炭、精製炭の販売を主業務としている。07年9月に香港メインボードに新規上場し、中国のエネルギー産業分野に従事する非国有企業で初めて中国本土以外での上場を実現した。

 22年1〜6月期の売上高は22億6429万人民元で、前年同期の10億9128万元の2.08倍と大きく増加した。鉄鋼業界やインフラ建設業界の発展に伴う原料炭の旺盛な需要により精製石炭の販売量、平均価格がともに上昇した。販売量は前年同期の約70万3600トンから約87万8200トンと24.8%増、1トンあたりの価格は1438元から2499元と73.7%増加している。また、生産量の大きな増加が販売量の増加を下支えしており、原炭の生産量が175万8000トンから237万7000トンと35.2%増加、精製石炭の生産量が66万8000トンから81万9000トンと22.6%上昇。21年に停止していた攀枝花市での生産が再開したこと、貴州省での生産量が大きく増えたことが生産量上昇の要因となった。

 また、当期純利益は4億4965万元で、前年同期の2億7980万元から60.70%増加した。売上が大きく伸び、粗利率が若干向上した一方で、物流費や人件費の上昇、為替レートの変動により7930万元の為替差損が生じたほか、不動産や工場、設備の購入支出が多かったこと、不動産や工場、設備の減損損失を約4500万元計上したことなどが影響した。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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