来週の日本株の読み筋=米イベント控え、注目段階に

株式

2022/10/7 16:41

 来週(11-14日)の東京株式市場は、米イベントを控え、注目段階に入る。きょう日本時間夜に出る米9月雇用統計、さらには来週発表のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録、米9月CPI(消費者物価指数)といった関門が待ち受ける。日米とも株価の動きはこれらの内容次第というところだが、仮にリスクオフが生じた際にも日経平均は直近の安値を割り込まないと考えられる。また、上昇した場合は2万8000円手前で戻り売りが強くなりそうだ。

 このところの低調な経済指標が、インフレに直面する市場の恐怖心を緩和したことが、今回のリターンリバーサルに拍車を掛けた面がある。このため、買い方にとっては米9月雇用統計に関しても、賃金の伸びや雇用意欲の鈍化を示す内容であれば好材料となる可能性が高い。

 一方、FRB(米連邦準備制度理事会)サイドは株安を歓迎する態度をあらわにしている。5日のOPECプラスの会合では日量200万バレルの減産が打ち出されるなど、エネルギー価格の下落を拒絶する産油国の姿勢も相まって、タカ派色が簡単に薄まるとは考えにくい。

 スケジュール面では、国内で11日に9月景気ウォッチャー調査、新型コロナウィルス水際対策がさらに緩和(入国者上限撤廃、個人旅行解禁など)、12日に8月機械受注と9月工作機械受注(速報値)、14日に日経平均先物ミニ・オプション10月限SQ(特別清算指数)算出などが予定される。海外では12日に9月20-21日開催のFOMC議事録、G20財務相・中央銀行総裁会議(13日まで)、13日に米9月CPI、14日に中国9月CPI、中国9月PPI(生産者物価)、中国9月貿易収支、米9月小売売上高、米10月ミシガン大学消費者マインド指数などがある。

提供:モーニングスター社

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