【上海IPO】重金属汚染ソリューションプランの賽恩斯環保、初値は公開価格を40.77%上回る27元

サーチナ

中国株

2022/11/28 9:20

 重金属汚染ソリューションプランを手掛ける賽恩斯環保(688480/上海)が11月25日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格19.18元に対し、初値は40.77%高い27.00元だった。終値は同33.11%増の25.53元だった。

 同社は2009年設立で17年に株式会社化した。重金属汚染ソリューションプランの提供を主業務としており、重金属に汚染された酸、廃水、残渣の処理、資源化利用、環境修復、水処理用薬剤および設備の生産、販売、設計、テクニカルサービス、環境コンサルティング、環境検査・測定などを取り扱う。同社の製品やサービスは、中国五鉱、中国アルミ業、中国有色、国投集団、洛陽モリブデン、江西銅業、紫金鉱業など中国国内の非鉄金属市場価値上位10社を中心とする多くの非鉄金属関連企業に提供されており、中国の非鉄金属産業における環境保護に大きく貢献している。

 同社が持つ汚酸処理能力は年間60万立方メートルで、中国市場全体の5%を占める。工業廃水処理能力は年間1億5000万立方メートルで同0.83%、ヒ素含有危険廃棄物処理能力は年間4万トンで同1.6%となっている。21年12月期の売上高は3億8463万元(前期比7.92%増)、純利益は4856万元(同2.33%減)。22年1〜9月期の売上高は3億3054万元(前年同期比51.46%増)、純利益は5323万元(同50.80%増)。

 新規上場に伴い調達予定の2億5000万元(約49億円)は、約42%の1億481万元を湖南省長沙市に子会社の環境保護設備生産拠点建設プロジェクトに、約28%の7085万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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