<相場の読み筋>12月5日
2022/12/5 7:45
前週末2日の米国株式は、NYダウが前日比34.87ドル高の3万4429.88ドルと反発、ナスダック総合指数は同20.952ポイント安の1万1461.497ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2655万株、ナスダック市場が43億2804万株だった。米11月雇用統計で、季節調整済みの非農業分野の雇用者数が前月比26万3000人増加し、市場予想平均の同20万人増を上回った。また、平均時給は前月比0.6%増で、市場予想平均の同0.3%増を超えた。賃金インフレへの警戒から、NYダウは一時、350ドルを超える下げをみせる場面もあった。ただ、米10年物国債の利回りが3.4%台に低下したことを受け下げ幅を縮小、取引終了にかけ上げに転じた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ペイパルやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、コストコなどが下落した。
5日の東京株式は、弱含みの展開か。前週末2日に大幅安となったことや、現地2日の米国株式が不安定な値動きとなったことなどから、売り優勢となりそう。手がかり材料にも乏しいなか、様子見姿勢が強まるとみられる。ただ、中国で、北京や上海などの主要都市において、「ゼロコロナ」政策の一部が緩和されていると報じられており、上海総合指数の反応に影響を受ける場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=134円台の半ば(前週末2日は134円64-66銭)、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の半ば(同141円77-81銭)とやや円高方向に振れている。前週末2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、任天堂<7974.T>、東エレク<8035.T>などが、同2日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同2日の大阪取引所清算値比50円安の2万7710円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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