【北京IPO】8日はスマート測定機器メーカーの基康儀器など2社が公募開始予定

サーチナ

中国株

2022/12/8 9:11

 北京証券取引所では12月8日、スマート測定機器メーカーの基康儀器(830879/北京)と超硬質材料メーカーの広東奔朗新材料(836807/北京)の2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 基康儀器は1300万株を発行予定で、公募価格は6.5元。1998年設立の民営企業で、2014年に株式会社化した。スマートモニタリング端末の研究開発、生産、販売およびセキュリティモニタリングIoTソリューションプラン、サービスの提供を主業務としている。各種精密センサーとスマートデータ収集設備をベースにモバイルネットワーク、IoT、クラウドコンピューティング技術を駆使したセキュリティモニタリング警戒システムを構築し、水力、原子力、風力の各発電所、石油・天然ガスの貯蔵や輸送、水利工事、地下鉄、高速鉄道、橋やトンネル、港、行政建築、文化財、鉱山、地質災害といった分野で広く利用されている。

 21年における中国市場シェアは、水利分野の安全モニタリング製品で12.11%、エネルギー分野で15.87%、交通分野で1.88%、地質災害分野で1.45%、スマートシティ分野で3.53%となっている。

 21年12月期の売上高は2億5913万元(前期比22.04%増)、純利益は5038万元(同24.35%増)。22年1〜9月期の売上高は1億8553万元(前年同期比17.37%増)、純利益は3760万元(同43.56%増)。

 広東は奔朗新材料は4547万株を発行予定で、公募価格は7元。00年設立の民営企業で、09年に株式会社化した。超硬質材料用製品の研究開発、生産、販売を主業務としており、中国における超硬質材料製品業界におけるリーディングカンパニーの一つ。主な製品は樹脂接着ダイヤモンド工具、金属接着ダイヤモンド工具、精密加工ダイヤモンド工具などのダイヤモンド工具、新エネルギー車のモーターなどに用いるレアアース永久磁石部品、炭化ケイ素工具などで、セラミック加工ダイヤモンド工具世界市場で上位のシェアを持っている。製品はセラミック、石材、コンクリート、耐火材料などの硬質材料の研磨、艶出し、切削などの加工に用いられている。中国内外の著名メーカーと長期的に安定した提携関係を持ち、ブラジル、インド、バングラデシュなど60あまりの国・地域に販売されている。

 22年1〜6月期の売上構成は、樹脂接着ダイヤモンド工具が34.39%、金属接着ダイヤモンド工具が24.52%、レアアース永久磁石部品が11.16%、炭化ケイ素工具が2.21%、精密化工ダイヤモンド工具が2.74%となっている。

 21年12月期の売上高は7億7312万元(前期比28.84%増)、純利益は8712万元(同33.59%増)。22年1〜9月期の売上高は5億6048万元(前年同期比8.80%減)、純利益は5728万元(同31.68%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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