日経平均は111円安と続落、底堅く推移し取引終了間際には下げ幅を縮小する場面も=8日後場

 8日後場の日経平均株価は、前日比111円97銭安の2万7574円43銭と続落して取引を終えた。朝方から、きのう7日の弱い動きが継続。23年3月限の株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに下げ幅を拡大し、午前10時55分には、同270円74銭安の2万7415円66銭ときょうの安値を付けた。後場は、底堅い展開となり、取引終了間際には下げ幅を縮小する場面もみられたが、値幅は75円強に留まるなど、動意には乏しかった。為替市場では1ドル=137円前後(7日は137円41-44銭)と、朝方の水準よりも円安方向に進んだが、反応は限られた。東証プライムの出来高は10億9111万株、売買代金は2兆6996億円。騰落銘柄数は値上がり630銘柄、値下がり1096銘柄、変わらず110銘柄だった。

 市場では「日本の株式市場が頼みとする米国株式市場も、来週13-14日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え動きにくくなっており、方向感が出にくい相場となりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株や、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も安い。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も軟調。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も下げた。東証業種別指数は全33業種のうち、24業種が下落、9業種が上昇した。

 個別では、日医工<4541.T>(監理)、シュッピン<3179.T>、LTS<6560.T>、丹青社<9743.T>、中山鋼<5408.T>などが下落。半面、アイル<3854.T>、AZC丸和<9090.T>、メドレー<4480.T>、JTEC<3446.T>、ジャフコG<8595.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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