<相場の読み筋>1月27日

2023/1/27 7:45

 26日の米国株式は、NYダウが前日比205.57ドル高の3万3949.41ドルと5日続伸、ナスダック総合指数が同199.056ポイント高の1万1512.413ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億8091万株、ナスダック市場が53億9591万株だった。米10-12月期GDP(国内総生産)速報値が、年率換算で前期比2.9%増となり、市場予想平均の同2.7%増を上回った。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げが継続されるなか、堅調な経済状況が好感された。25日の通常取引後に10-12月の決算を発表したテスラが大幅高となり、投資家心理を支えた。NYダウ採用銘柄では、セールスフォースやシェブロン、マイクロソフトなどが、値上がり率の上位に入っている。

 27日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価はきのう26日、5日ぶりに反落したが、下げ幅を縮小して取引を終えるなど、底堅い動きだった。現地26日の欧米株式が上昇したこともあり、買い優勢スタートとなりそう。ただ、市場では決算発表の本格化を前に「先行き不透明感があるなか、決算内容を確認してから動いても遅くはない」(中堅証券)との声も聞かれ、買い一巡後は、模様眺めムードが広がる可能性もある。為替相場は、ドル・円が1ドル=130円台の前半(26日は129円47-49銭)、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の後半(同141円37-41銭)と、円安に振れている。26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、信越化<4063.T>、ローム<6963.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、26日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、26日の大阪取引所清算値比120円高の2万7500円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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