信越化が5日続伸、業績予想の上方修正や増配、株式分割、自己株取得などで買い人気
2023/1/27 15:31
信越化学工業(信越化)<4063.T>が5日続伸し、1250円高の1万8835円を付けた。26日引け後、23年3月期の連結業績予想の上方修正と期末配当予想の増額、株式分割および自己株取得枠の設定を発表、買い人気を集めた。
23年3月期の業績予想で、売上高を2兆7000億円から2兆7800億円(前期比34.0%増)に、経常利益を9800億円から1兆200億円(同46.9%増)に引き上げた。第3四半期累計(22年4-12月)の業績や、足元での動向などを織り込み、業績修正に進んだ。期末配当予想は、従来の225円から275円(前期実績250円)に増額し、一転して増配とする。第2四半期末の225円(同150円)と合わせた年間配当は500円(同400円)となる見込み。
株式分割は、3月31日を基準日、4月1日を効力発生日として1株を5株に分割する。同社では、新NISA制度が発足することも踏まえ、株式分割により個人投資家が投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を目指すという。
また、ストックオプションの行使に充当するため、取得上限34万株(自己株を除く発行済み株式数の0.08%)・70億円の自社株取得枠の設定を明らかにした。取得期間は1月27日から3月31日まで。
23年3月期第3四半期累計(22年4-12月)の決算は、売上高が2兆1632億3700万円(前年同期比45.8%増)、経常利益が8242億1700万円(同68.1%増)だった。
27日の終値は、前日比720円高の1万8305円。
提供:モーニングスター社
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