日経平均は22円安と3日続落、好業績銘柄への個別株物色が中心に=9日後場

 9日後場の日経平均株価は、前日比22円11銭安の2万7584円35銭と3日続落して取引を終えた。朝方から売りが先行し、午前9時12分には、同181円77銭安の2万7424円69銭ときょうの安値を付けた。売り一巡後は、下げ渋る動きもみられるなか、午後1時25分にトヨタ<7203.T>が23年3月期第3四半期(22年4-12月)累計決算(IFRS)を発表。営業利益が市場予想平均を上回り、23年3月期の通期業績予想も据え置かれたことが支えとなり、買い戻す動きが強まり、日経平均株価は上げに転じる場面もみられた。また、決算発表が本格化するなか、好業績銘柄への個別株物色も継続された。東証プライムの出来高は10億4373万株、売買代金は2兆5791億円。騰落銘柄数は値上がり980銘柄、値下がり761銘柄、変わらず95銘柄だった。

 市場では「直近で米国株が大きく値を戻すなか、日本株は戻りが鈍かっただけに、底堅さにつながったようだ」(中堅証券)との見方があった。

 東証業種別指数は全33業種のうち、12業種が下落、21業種が上昇した。中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が下落。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、キリンHD<2503.T>、JT<2914.T>などの食料品株も安い。7&iHD<3382.T>、イオン<8267.T>などの小売株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も軟調。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、ニッスイ<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も下げた。

 個別では、サンアスタ<4053.T>、ツバキナカ<6464.T>、メルカリ<4385.T>、ハピネット<7552.T>、日金銭<6418.T>などが下落。半面、岩崎電気<6924.T>(監理)、芝浦<6590.T>、セガサミーH<6460.T>、第一興商<7458.T>、RPAH<6572.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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