日経平均は34円安と小幅続落、終盤にかけ再度下げ渋る―金融セクターは軟調=24日後場

 24日後場の日経平均株価は前日比34円36銭安の2万7385円25銭と小幅続落。朝方は、米長期金利の低下を背景にした円高・ドル安が重しとなり、売りが先行した。円高が進むとともに先物に散発的な売りが出て、日経平均は一時2万7257円44銭(前日比162円17銭安)まで下落した。その後、3月期末配当取りの買いもあっていったん下げ幅を縮小した。後場は、弱含む場面もあったが、下値は限定され、終盤にかけて再度下げ渋った。なかで金融セクターの軟調推移が目立った。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983.T>の28円強を筆頭にテルモ<4543.T>が13円強、ファナック<6954.T>が5円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、その他金融、保険、銀行など19業種が値下がりし、海運、電気・ガス、医薬品など14業種が値上がりした。

 東証プライムの出来高は10億1922万株、売買代金は2兆5249億円。騰落銘柄数は値上がり850銘柄、値下がり881銘柄、変わらず105銘柄。

 市場からは「海外投資家がグロース(成長)系に買いを入れている。米利上げペースの鈍化をにらみ、この買いが広がるようなら指数上昇にも期待がかかる」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。オリックス<8591.T>、Jリース<7187.T>などのその他金融株も安い。T&DHD<8795.T>、東京海上<8766.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、千葉銀行<8331.T>などの銀行株も売られた。野村<8604.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株もさえず、三井不<8801.T>、東建物<8804.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も値を下げた。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。関西電力<9503.T>、四国電力<9507.T>、北海道電力<9509.T>などの電気・ガス株も高く、住友ファーマ<4506.T>、持田薬<4534.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株も引き締まった。石油石炭製品株では、コスモエネH<5021.T>が上昇した。

 個別では、BBT<2464.T>、冨士ダイス<6167.T>、ソシオネクス<6526.T>などが値下がり率上位。半面、リブセンス<6054.T>、リズム<7769.T>、ギフトHD<9279.T>などが値上がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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