【深センIPO】28日はメインボードで中電港技術など2社が公募開始予定

サーチナ

中国株

2023/3/28 9:19

 深セン証券取引所では3月28日、メインボードへの上場を目指す深セン中電港技術(001287/深セン)、浙江海森薬業(001367/深セン)の2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 深セン中電港技術は1億8998万株を発行予定で、公募価格は11.88元。2014年設立の国有企業で、21年に株式会社化した。電子部品の流通サービス、設計チェーンサービス、サプライチェーンサービス、産業データサービスの総合サービスプラットフォームを手掛けており、ネットワーク情報システム、人工知能(AI)、スマートビジュアル、スマート音声・映像、自動車電子、工業制御などの分野向けにサービスを展開している。

 クアルコム、AMD、ルネサス、長江メモリ、華大半導体など中国内外の大手半導体、電子部品ブランドの製品を扱い、コンシューマーエレクトロニクス、通信、工業電子、コンピューター、自動車電子、AIなど5000社以上の顧客を持つ。20、21年における売上高は中国本土の電子部品流通サービス業者中トップとなっている。

 22年12月期の売上高は433億299万元(前期比12.79%増)、純利益は4億59万元(同18.96%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が78億7324万〜89億24万元(前年同期比32.35〜40.16%減)、純利益は6819万〜7506万元(同39.19〜44.75%減)。

 浙江海森薬業は1700万株を発行予定で、公募価格は44.48元。1998年設立の民営企業で、17年に株式会社化した。化学薬品の原料薬および中間体の研究開発、生産、販売を主業務とする。消化器系、解熱鎮痛系、心血管系の原料薬を主とし、抗うつ系、抗菌系、抗ウイルス系、非ステロイド抗炎系などの原料薬・製剤の生産体系を持つ。

 22年1〜6月期の売上構成は、原料薬が77.66%、中間体が20.37%。中国国内におけるスクラルファート、アトルバスタチンなどの主要メーカーで、世界市場でも比較的高い市場シェアを持っている。中国のGMP認証のほか、日本のPDMA、韓国MFDSなど多くの国・地域の認証を取得している。

 22年12月期の売上高は4億2277万元(前期比8.69%増)、純利益は1億669万元(同13.50%増)。23年1〜3月期の売上高は1億500万〜1億1500万元(前年同期比12.77〜23.51%増)、純利益は2450万〜2650万元(同0.53〜8.74%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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