【深センIPO】コイル巻線サービスの珠海科瑞思科技、初値は公開価格を30.01%上回る82.92元

サーチナ

中国株

2023/3/29 9:16

 コイル巻線サービスや巻線装置販売などを手掛ける珠海科瑞思科技(301314/深セン)が3月28日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格63.78元に対し、初値は30.01%高い82.92元だった。終値は同36.41%高の87.00元だった。

 同社は2005年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。自社開発の装置を用いた小型トイダルコイル向け巻線サービスのほか、自動コイル巻線装置の販売、リースおよび電子部品全自動生産ラインの販売を主業務としている。主に通信用トランスやインダクタンスといった磁性電子部品メーカー向けに製品、サービスを提供している。21年の通信用トランス向け小型トイダルコイル巻線サービス分野における市場シェアは20%程度。また、同社の計算によれば、全自動巻線設備の中国国内市場シェアは1位となっている。

 22年12月期の売上高は3億664万元(前期比18.56%減)、純利益は1億1561万(同21.02%減)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が7700万〜8500万元(前年同期比10.67〜19.07%減)、純利益が2900万〜3300万元(同18.90〜28.73%減)。

 新規上場に伴い調達予定の3億8413万元(約73億円)は、約59%の2億2730万元をハイエンド全自動精密磁性部品巻線設備の技術改良・拡充プロジェクトに、約21%の7903万元をイノベーション研究開発センタープロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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