<飛翔期待のお宝株>「メメントモリ相場」再来あるか、新作期待のenish

株式

2023/5/29 16:02

 ゲーム株を好む投資家ならば、バンク・オブ・イノベーション(バンクイノベ)<4393.T>が見せた昨秋にかけての「メメントモリ」の相場は記憶に新しいだろう。スマートフォンアプリの同作を材料に、9月末に3200円だった株価は11月に1万6300円と5倍超に当たる高値を付けた。そして今、やはり大化けが期待される銘柄がある。今年6月に有力タイトルのリリースを控えるenish<3667.T>だ。

―「つなキャン」6月15日始動、事前登録高水準―

 enishが6月15日に投入する「ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!(つなキャン)」は、女子高校生たちがキャンプや日常生活を楽しむ人気のテレビアニメ「ゆるキャン△」初のオンラインゲーム。女の子のキャラクターを操り、大自然の中でキャンプサイトをつくって遊ぶ。当初5月24日に予定していたリリースを延期し、満を持して送り込む。

 注目するべきは、その事前登録者数が100万人を突破したことだ(5月19日時点)。株価急騰の手掛かりとなったバンクイノベのメメントモリも、上市1週間前の段階で登録者数が110万人を超えており、前評判の高さが共通している。つなキャンの場合はまだリリースまで半月以上あるため、その数はさらに拡大する可能性が高まっている。

 つなキャンは、コロナ後のキャンプブームや、それ以前からはやっていた「ソロキャンプ」といった時流をくんでおり、一部の市場関係者の間ではメメントモリ相場の再来も意識され始めているようだ。

 ただ、ゲーム株をめぐっては、リリースの再延期であったり、コナミグループ<9766.T>がサイバーエージェント<4751.T>傘下のサイゲームス「ウマ娘 プリティーダービー」を特許権侵害で提訴したりと、セクターならではのリスクも多い。そのためか、enishの株価は500円を挟んでもみ合い、投資家の疑心暗鬼を映している。

―夢は大きく、スタンスは短・中期で―

 それでも期待値は大きい。ゲーム株と言えば、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765.T>が「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」で株価100倍高を達成したほか、MIXI<2121.T>にも過去に「モンスターストライク(モンスト)」の相場があった。enish/つなキャンにそこまでのものを求めるわけではないが、バンクイノベのメメントモリ相場くらいならば決して夢ではないだろう。

 なお、enishの株価は2017年に500円台から3700円台までの暴騰劇を演じた経緯がある。ひとたび動意づけば激しい値動きが予想され、それは短・中期の相場になるだろう。間違っても長期戦略の考えは持たず、割り切った投資スタイルで臨んでいただきたい。

提供:ウエルスアドバイザー社

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