<相場の読み筋>5月31日

2023/5/31 7:45

 30日の米国株式は、NYダウが前週末比50.56ドル安の3万3042.78ドルと反落、ナスダック総合指数は同41.738ポイント高の1万3017.426ポイントと3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億2325万株、ナスダック市場が45億9172万株だった。現地27日にバイデン米大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長が、米債務上限の引き上げで基本合意。ただ、31日に採決が行われる予定の合意案の成立を巡り、野党の共和党が多数派を占める下院では、審議の難航も予想されることから、法案成立を警戒する動きが強まった。一方、米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)し、相対的な割高感が後退したハイテク株は堅調で、クアルコムやテスラ、ネットフリックスなどが買われ、総合指数を支えた。

 31日の東京株式は、軟調な展開か。きのう30日の日経平均株価は4日続伸し、連日でバブル崩壊後の高値を更新した。海外投資家からの継続買いが期待されるものの、連騰への警戒感や月末にあたることから、利益確定売りが優勢となりそう。売り一巡後は、押し目を拾う動きもみられそうで、下げ渋る場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=139円台の後半(30日は140円25-27銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=150円前後(同149円93-97銭)と小動き。30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、ファナック<6954.T>、オリンパス<7733.T>などが、30日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所清算値比235円安の3万1145円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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