日経平均は376円高と大幅続伸、バブル後高値を更新―東証プライム銘柄の9割が上昇=2日後場

 2日後場の日経平均株価は前日比376円21銭高の3万1524円22銭と大幅続伸。5月30日に付けたバブル経済崩壊後の高値(終値ベースで3万1328円16銭)を更新した。

 朝方は、1日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、買いが先行した。海外投資家の資金流入が観測されるとともに、日経平均は上げ幅を広げ、いったん3万1400円台に乗せた。その後、伸び悩む場面もあったが、後場は一段高となった。昼休みの時間帯に米上院は債務上限の効力停止などを盛り込んだ法案を可決したと伝わり、無事に通過。時間外取引で米株価指数先物が堅調に推移し、香港ハンセン指数などのアジア株高も支えとなり、大引け間際には3万1555円54銭(前日比407円53銭高)まで上伸した。

 日経平均プラス寄与度では、ソフバンG<9984.T>の50円強を筆頭にダイキン<6367.T>が31円強、ファストリテ<9983.T>が16円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、パルプ・紙、輸送用機器、不動産、保険など31業種が値上がりし、海運、空運の2業種が値下がりした。東証プライム銘柄の90.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は13億4221万株、売買代金は3兆5210億円。騰落銘柄数は値上がり1662銘柄、値下がり140銘柄、変わらず33銘柄。

 業種別では、大王紙<3880.T>、日本紙<3863.T>、三菱紙<3864.T>などのパルプ・紙株が堅調。トヨタ<7203.T>、マツダ<7261.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も買われた。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も高い。住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株や、リクルートH<6098.T>、エムスリー<2413.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株も値を上げた。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>、ゴールドウイン<8111.T>などの繊維製品株も引き締まった。

 個別では、アセンテック<3565.T>、メンバーズ<2130.T>、ミダックHD<6564.T>などが値上がり率上位。半面、アステリア<3853.T>、ACCESS<4813.T>、KeePer<6036.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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