日経平均は408円高、米株高で買い先行、円安も支え

 5日午前10時時点の日経平均株価は前週末比408円34銭高の3万1932円56銭。5月29日の取引時間中に付けたバブル経済崩壊後の高値(3万1560円43銭)を上回り、1990年7月以来約33年ぶりの高値水準に浮上している。朝方は、広範囲に買いが先行した。米国債の債務不履行(デフォルト)回避や米5月雇用統計結果を背景に前週末の米国株式が大幅に上昇。円安・ドル高も支えとなり、日経平均は上げ幅を拡大し、一時3万1953円91銭(前週末比429円69銭高)まで上伸した。その後は一服商状ながら、高値圏で推移している。

 東証業種別株価指数では、全33業種が上昇している。業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が堅調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も高い。住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株や、コマツ<6301.T>、日立建機<6305.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も値を上げている。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も買われている。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株も引き締まっている。

 個別では、ブラス<2424.T>、ユーザーL<3984.T>、ブレインパッド<3655.T>などが値上がり率上位。半面、アインHD<9627.T>、リニカル<2183.T>、ピックルスH<2935.T>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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