<相場の読み筋>6月7日

2023/6/7 7:45

 6日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比10.42ドル高の3万3573.28ドル、ナスダック総合指数が同46.989ポイント高の1万3276.418ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億5757万株、ナスダック市場が45億7134万株だった。手掛かり材料が乏しいなか、豪州中央銀行のRBAが6日、市場予想に反して2会合連続の利上げを実施。米国では13-14日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えることもあり、警戒感から下落する場面もみられたが、上昇に転じて取引を終えた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやインテル、クアルコムなどが高い。

 7日の東京株式は、堅調な展開が続きそうだ。連日の強い地合いや、現地6日の欧米株式の上昇もあり、買い優勢のスタートとなろう。短期的な過熱感が警戒されるものの、しっかりした値動きが見込まれる。ただ、週末の9日には株価指数数先物・オプション6月限SQ(特別清算指数)値の算出を前に、「SQ週の水曜日は荒れやすい」とのアノマリー(論理的に説明できない動き)もあり注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=139円台の半ば(6日は139円30-32銭)とやや円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=149円台の前半(同149円25-29銭)と小動き。6日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日本製鉄<5401.T>、アドバンテスト<6857.T>、トヨタ<7203.T>などが、6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、6日の大阪取引所清算値比225円高の3万2645円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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