<相場の読み筋>6月8日

2023/6/8 7:45

 7日の米国株式は、NYダウが前日比91.74ドル高の3万3665.02ドルと続伸、ナスダック総合指数は同171.523ポイント安の1万3104.895ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億2341万株、ナスダック市場が49億8654万株だった。手がかり材料に欠けるなか、カナダ銀行(中央銀行)は7日、政策金利を0.25%引き上げた。米国はFOMC(米連邦公開市場委員会)を来週に控えるが、米10年物国債の利回りが上昇(価格は下落)し、相対的な割高感が意識されたハイテク株は軟調だった。一方、NYダウ採用銘柄では、キャタピラーやスリーエム(3M)、ゴールドマン・サックスなどが、値上がり率の上位に入っている。

 8日の東京株式は、軟調な展開が続きそうだ。きのう7日の日経平均株価は、買い一巡後、利益確定売りに押され、5日ぶりに大幅反落して取引を終えた。引き続き、海外投資家の買いが入ることも期待されるが、短期的な過熱感の解消も必要とみられ、強弱感が対立する場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=140円台の前半(7日は139円43-45銭)、ユーロ・円が1ユーロ=149円台の後半(同148円97銭-149円01銭)と円安に振れており、輸出関連銘柄の支えとなりそう。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、日本製鉄<5401.T>、コマツ<6301.T>、トヨタ<7203.T>などが、7日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比15円高の3万1885円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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